猫life
□第17話
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「ってことは、この子猫が俺達の後輩?」
事務所に七人のアイドル後輩のST☆RISHとその作曲家の後輩を呼び、先輩達が私のことを説明した。
シャイニング事務所に入ったのは彼等の後なので実質的に後輩になる。
先程社長に復業のことをお願いにいくとまだ退職を受理していなかったらしく二つ返事でオッケーだった。
八人に事情を説明したが彼等はお互いの顔を見合わせただけでそんなに驚いてはいなかった。
ちなみに今は藍に抱き抱えられている。
「……驚かないの?」
藍が不思議そうに尋ねた。
「いや……何か似たような状況に前あったことが……」
音也がちらりと春歌を見た。
「そう……ですね」
トキヤもちらりと春歌を見る。
「ハルハルがどうかしたの?」
嶺二が尋ねる。
「はい。春歌は少し前猫でした」
セシルが何でもないかのように言うと那月が嬉しそうに笑った。
「可愛かったんですよー。猫のハルちゃん」
「そ、そんなことは……」
春歌が恥ずかしそうに俯いた。
「……どういうこと?」
眉をひそめる先輩達。
「あの時はセッシーの国の人にやられたんだっけ?」
レンが春歌に尋ねる。
「は、はい……そのようでした」
「こいつは違うのか?」
翔が覗き込むようにこちらを見た。
《わっ。綺麗な青色……》
大きな碧眼に思わず感心してしまう。
「違うよ。この子は元々猫なの」
パッと藍に上にあげられた。
「……は?」
ポカンとする、翔を含めた八人……
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