猫life

□第14話
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《……意外と暮らせるものだなぁ……》

猫としての生活は意外とすんなりと馴染んでいた。

《……【猫】なんだから当たり前……か》

自重気味に笑い、歩き出す。

「にゃー」

《!!》

鳴き声に驚いて振り返る。

「にゃー?」

後ろには数匹の猫とリーダーらしい猫が居た。

《あ……この間の……》

この間、野良猫に追いかけられていたときに助けてくれた猫だった。

「にゃーにゃー」

《うっ……》

一度人間になった代償からか、猫の言葉は全くもってわからない。

《ご、ごめんなさーい!》

慌ててその場から走り去る。

――情けない 何故だか無償に泣きたくなった。

《……泣けるはずなんかないのに……》



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