猫life
□第11話
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「上手くいってよかったね!」
「何とかな」
「罰ゲームは避けられたし」
「結果オーライだ」
楽屋に戻って四人からそう言われた。
番組収録は無事終了。
優勝は逃したものの11組中5位と結果はまずまずだ。
「ホント、本物のにゃんこみたいだったよ、ナナシちゃん」
ぎゅっと抱きかかれられる。
《あ、ありがとうございます》
「それ、褒めてねーよな」
「確かに」
「にゃんこ順位では一位だったからね!」
猫で参戦したのカルテットチームだけだった。
「? 猫で参加したのボク達だけだったんだから当たり前でしょ?」
「もぅ、アイアイはすぐそういうこと言う!」
嶺二がテーブルの上に乗せてくれる。
[今日も先輩方は仲良しですね]
そう打ち込めば嶺二以外の3人の顔が険しくなった。
「そう!? そうだよね、ぼく等――」
「んなわけねーだろ」
「そんなわけないでしょ」
「そのようなわけはあるまい」
息ぴったりで、3人がそう言う。
「ちょっと3人とも!?」
《やっぱり、先輩方は仲良しです》
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