猫life
□第5話
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《これは一体どういう状況……》
蘭丸に抱き抱えられながら事務所内を歩く。
行き交う人行き交う人に見られているので何だかすごく恥ずかしい。
確かに普段強面の蘭丸が子猫を連れていたら私だったら目を合わせないようにするだろう。
《あ!》
「あれ? ランちゃんとバロンじゃないか」
目の前から歩いてきたのは事務所所属のST☆RISHのメンバー達とその作曲家である女の子。
ちなみにどちらも先輩である。
「チッ。何の用だ」
舌打ちをする蘭丸に眉を潜めるカミュを見て彼等は苦笑いを浮かべた。
「いや、見かけたから声をかけただけだよ」
最初に声をかけてきた神宮寺レンが苦笑いのまま、そう言う。
「ならどっか行け」
「そうだな」
蘭丸の意見にカミュが賛同した。
「カミュは相変わらずです」
愛島セシルがムッとカミュを睨む。
「寿さんは一緒じゃないのですか?」
冷静に一ノ瀬トキヤが二人に聞く。
「あ。藍も居ねーじゃん」
来栖翔がそれに続くように言った。
「あいつ等は仕事なんだよ」
「そうなのですか」
聖川真斗が蘭丸の答えに反応をする。
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