詩ノ葉

□03
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「今日の仕事はこれで終わりだな」

楽屋に戻ると瑛一がため息をつきながらそう言う。

朝方からの仕事、流石の瑛一も疲れているようだ。

「……」

綺羅が椅子に座った途端に瞼を閉じる。

「まだ寝るなよ、綺羅」

すかさず瑛一が注意をすると睡魔と戦っているのか綺羅の眉間にシワがよった。

「……」

「じゃ、僕はお先にー」

そそくさと荷物をまとめ、ドアへ向かう。

《まだお昼前だし……今から行けば――》

「……学校……?」

心を読んだような綺羅の言葉に驚きながら振り向いた。

綺羅が首を傾げて見ている隣で瑛一がニヤリと笑っている。

「学校だな」

「煩いな!」

お疲れ様、と早口に言って楽屋を出た。






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