黒より暗い白

□9匹目
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「どうしたらいいんスかー……」

席に着き、頭を抱える黄瀬を同じく席につきながら苦笑いで見る友人と見向きもせず面倒くさそうに読書を進める友人。

「頑張れ」
「知らねーよ」

「はぁ……」

「黄瀬も悩むんだなー」

机に突っ伏す黄瀬の頭を沢野がペンの頭でつついた。

「バカが頭使うと熱出るぞ」

そう言う岬は目線を本から反らさない。

「もーっ! ひどいっスよ!」

顔を上げた黄瀬が二人に向かって言った。




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