灰色days

□第9話【想いと気持ち】
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次の日、急遽入ってしまった仕事を終え、事務所に向かっていた。

《今からなら間に合うかな……》

時間を確認し、空を見上げた。

今日の空は青く、澄んでいる。

思わず目を細め、微笑んだ。

「はーい。皆さんちゃんとついてきてくださいねー」

「「「はーい」」」

声が聞こえ、視線を戻すと前には何処かの保育園か幼稚園の園児達と先生がいた。

《ふふっ。小さくて可愛いなぁ》

笑顔でその様子を見ながら歩いていると小さな影を抜かした。

「?」

気になって振り返った先には、一人の園児が俯きながら歩いていた。

《……元気ないな……あの子》

心配になりながらもそんなにゆっくりしている時間もなかったため、そのまま歩き続ける。



――ビーッ!!



嫌なブレーキ音、クラクションの音が後ろから響いてきた。







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