猫life
□第5話
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「……あ! 猫ちゃん」
ST☆RISHの作曲家である七海春歌と目があった。
「本当です! 可愛い子猫ちゃんですねぇ」
にこにこと四ノ宮那月が笑う。
「あ! もしかしてこの子、れいちゃん達がビラ作ってた子?」
一十木音也が一枚のビラを取り出した。
「!」
【迷い猫! かも!?】
そう大々的に書かれている下には子猫(私)の写真が大きく載せられている。
《これは……意外に恥ずかしい……》
その下に書かれている字には――
【この可愛い子に心当たりのある人はシャイニング事務所・黒崎まで!】
「何でおれの名前なんだよ!?」
蘭丸が怒ったような声を上げた。
《ごもっともです……》
「それにしても迷い猫ですか……」
真斗と目が合った。
「迷い猫かどうかもわからんがな」
カミュがフンッと鼻で笑う。
「……もしかして、勝手に連れてきちゃったのかい?」
唖然とレンが蘭丸を見た。
「……」
蘭丸が目線を反らす。
レンが今度はカミュを見るが、カミュも視線を反らした。
「……誘拐です」
ぼそりとセシルが呟く。
「何?」
すかさずカミュがセシルを睨み付けた。
「勝手に子猫を連れ去るだなんて何てひどいことをしたのですか、カミュ!」
「日本語がおかしいぞ、愛島」
冷静にカミュがセシルに言い返す。
「誘拐は駄目じゃないかな、ランちゃん」
「誘拐じゃねーよ!」
レンのからかうような物言いに蘭丸が怒ったように言った。
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