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□さみしい彼女の独り言
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「毎日、毎日やんなっちゃうよ」
そう疲労感と脱力感だけを胸の蟠りとして仕舞いこんだまま、今日はまた今日であり続けるのだ。
日常に潜んだ影なんて物ともせず、満面の笑みで幼い子供が横を通り過ぎていった。
「嗚呼、自分にもあんな時代があったなあ」なんて。
ぐーるぐる。ぐーるぐる。
世界は誰のために廻ってるなんて考えもせず、ただひたすら歩いてみたりした。
わくわく。わくわく。
いつからかそんな音は聞こえなくなった。
まるで私が私に期待をしなくなったみたいに。
雨上がりの空には虹なんて架かっていない。
水たまりには沈んだ私の顔と濁った泥だけがどうしようもなくへばりついていた。
ぴちゃぴちゃ。ぴちゃぴちゃ。
こんなことしたって消えてくれないのに。
現実は、ただただ愚かだ。