浮気男と女王様

□番犬と女王様…全8P
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「良いんだよな?」

「この状況でまだ疑う気か?」

 唇を重ね、そのままベッドに押し倒し、上に覆い被さりながら確認する藤本の首に腕を回し鼻と鼻が触れ合う程に近付け

「初めて何だから優しくしろよ」

 藤本の下唇を舐め行為を進める了承の言葉を紡げばもう下らない質問する気は無くなった藤本がワイシャツを脱ぎ捨てた。

 厚い胸板に程よく付いた筋肉の膨らみ。

 俺のとは違う男の躰に今から抱かれるのかとどこか冷静な自分が藤本の上半身を具[ツブサ]に観察していた。

 穴が空く程に見つめていた俺の右眼の下。丁度泣き黒子がある場所に唇が触れ

「翔平、マジで初めてかよ。うんな目で視んなよメチャクチャ煽られる……」

「煽ってんのかもよ」

「!!優しくされてぇなら止めとけ、余裕無くなる……」

「なら良い、優しくするな。余裕が無い…晴海が見たいから」

「ああ。もう!マジで知らねぇからな」

 乱暴に俺の服が晴海に剥ぎ取られて行く、全ての衣服が床に散らばりベッドに縫い付けられた俺の肢体を晴海の眸が視姦して行く。
 視られているだけで躰が熱く熱を帯、熱を逃がす様に開いた口からは熱い吐息が零れた。

「スゲェ綺麗、翔平の躰綺麗だ」

 先程の荒々しさが嘘の様に晴海の唇が俺に触れて行く

「アッ、晴海……」

 鎖骨を舐められ縋る様に晴海を掻き抱いた。

 波瀬に舐められた時とは全く違う感覚に驚く。

 そんな俺の考えを読んでいたかの様に晴海の口から波瀬にされた事を問い掛けられる。

「あっ、首筋……」

「此処?」

「アッ、そう……」

 必要に首筋を舐められ、腰に甘い痺れが湧き上がり全身を駆け巡る

 ――何で、こんなに違うんだ




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