side story 2

□エンドレスブルースを聴きながら
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「えぇ、それではお願いします。」

「こちらこそ。
この商談が成功するのを祈ってる。」



おおよそ少女らしくない会話が聞こえる。

ガチャリとドアが開いて中から数人が出てきた。



「あ。」

「お仕事終わった?」

「愛華さんとテティスさん!?」



彼女の大きな目が一際大きく開かれた。





『エンドレスブルースを聴きながら』





「驚いたな。」

「だって内緒にしてたもんねー。」

「なー。」

「愛華さん、お久しぶりです。」

「や、春麗ちゃん。
元気してた?」



愛想よい良く手を振る。

私の目の前には沙織ちゃん、パンドラちゃん、テティスちゃん、春麗ちゃんが揃って並ぶ。

綺麗どころ満載って感じで目の保養だ。



今日は沙織ちゃんのとこの財団とパンドラちゃんの実家の会社が打ち合わせをすると聞いた。

さらにその護衛のついでに童虎が春麗ちゃんを連れて来てるって聞けば、ねぇ?

これはもうテティスちゃんも誘って、女の子みんなで遊びに行くしかないじゃない。



「―――という訳でこれから皆で買い物に行ってきます。」

「ではどこに行きますか、アテナ?」

「良かったのう、春麗。」

「あ、男性陣は別行動でよろしくね。」



ピシリ。

その場にいた男達の動きが止まる。

ただ一人童虎を除いては、だが。



「何の為の私達だか分かっているのか?
いかに愛華が言おうと駄目だ。」

「大丈夫よ。
保護者も護衛も全部私がするから。
それに、」



未だ納得のいかない顔をしているサガにピシッと指をさす。




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