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□夏のお嬢さん
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女神が皆で海に行こうと言った。

特に反対する者もおらず執務のない黄金と青銅の少年4人。

それに女神と音夢。



俺の彼女の音夢はスポーツは得意だ。

スポーツだけでなく頭も悪くはないが、今は置いておこう。

そんな彼女はアウトドアは嫌いではないが日焼けは嫌いだ。

いつも長袖とパンツも短くて膝下を守っている。

俺個人としては他の男に見られないので別にそれでも良いかと思っていた。


そう、この海に来るまでは。



「音夢は意外に着痩せするタイプだったんだな。」

「デス、どこを見て言ったのかしら?」

「そりゃもちろん胸。」

「…まだパーカー着てるから足しか出てないハズなんだけど?」

「あれだ、心眼ってやつだ。」

「呆れた。
そんなんだから本命のコに逃げられたのよ。」

「何で知ってんだよ!?」

「噂になってるわよ?」

「誰だそんな噂流した奴ー!?」



デスマスクが怒りアフロディーテやシュラの元へ走っていく。

会話が途切れたのを見計らって音夢の元へ行った。



「どうしたのカノン?」

「……頼むからパーカーは脱いでくれるな。」

「海入れないわよ?」

「後生だから頼む。」

「海に来たのに海に入らずに帰れと?」

「本当っに!
頼むから!」



信じられないといった顔が俺に向けられる。

ああ、俺だって信じられないさ。

なんてアホな事を頼んでいるのかって、自分で分かってるさ。




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