恋と猿人

□Prologue 七不思議
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とある中学校の理科準備室にて―――全ては始まろうとしていた。
  

「ここが私の新しい・・・」

そう広くはない部屋のほぼ中央に立っていた男は可笑しそうにくつくつと笑った。

「なかなかの所ではないか。しかし・・・」

男の顔から笑みが一瞬にして消えた。

「果たして、あの娘はいるのだろうか?」

男は近くにあった棚をそっと開けた。中から薬品独特に匂いが流れ出る。男の口角が反射的に上がった。

「まあ、何とかなるだろう。それまでは、この与えられた指令を果たすとするか」

くっ、くっ、くっ、と不気味な笑い声が理科準備室に響いた。


「私の頭に不可能という文字はないのだ・・・!!」

その声は誰かに聞き取られる事もなく、静かに闇の中へ溶け込んだ。




To Be Cnotinued……

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