short:)89

□一歩ずつ、ゆっくりと
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「一緒に帰ろ」


『やだ』









彼女であるなまえに一緒に帰ろうと言ったら断られた。



「なんで?」


『やだから』





え、俺彼氏だよね?
なんで彼女と帰っちゃいけないの?





「部活遅いから?」


『早くてもやだ』



「……なまえさ、」


『うん?』


「俺のこと好きじゃないの?」



『え…?』










え、何その間。
好きじゃないとか言われたら困るんだけど…











『っ……好き、だよ…?』

「をぇ?!」











真っ赤な顔をして俺を見つめながら言うなまえにどきっとして、思わずアホな声を出してしまった。









『をぇ?!ってなによ…!』


「いや、違う、びっくりして、」


『びっくり?』



「その、なまえが照れてるの、…あんまみたことないし…」











ほんとに。
しいていえば告白したときぐらい。

照れてるのみたことないっていうか、
付き合って二ヶ月、俺の部活が忙しくて一緒に帰ったことなんて一度もない。
だから、キスはもちろん、まだ手もつないでない。
俺たちには、照れるようなシチュエーション自体がなかった。








『っ、ばかじゃないの…?』


「……ばかなのかな」




愛しい、愛しい。
顔を真っ赤にした彼女をみて俺も真っ赤になる。




『恥ずかしいの、』


「……え…?」


『改めて一緒に帰るのとか、…恥ずかしいのっ、』











(おぉ…)



何があったのか、こんななまえが照れてるなんて、
ちきしょー、俺まで恥ずかしくなるじゃないか!










「べ、別に一緒に帰るだけ……」

『でも、……手も…つなぐでしょ…?』

「っ!!」






そ、そうか…考えてなかった。
全部全部はじめての俺たち。

こういうとこから始めなきゃいけないんだもんな……











『……早く帰ろう?』


「お、おう…!」



















一歩ずつ、ゆっくりと
(君と歩んでゆければいいんだ)



(ちょ、手汗かきすぎ!!)
(う……!なまえこそ!)













**
てへ(^ω^)gdgdだああね!
中谷くん設定でかいたつもりだったんですが、
名前が出てこなかったためfreeに(*_*)


中谷くん早く一軍で活躍して定着してほしいですvv*(^o^)/*




*
 

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