short:)89

□はじめまして
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「みょうじー」

「なにー?」

「これ、良太の忘れ物。」

「…これをどうしろと?」

「渡してこいよ。彼女だろ?」





敬は鬼だ。
自分が教科書忘れて良太に借りたっていうのに、
なんであたしが返しにいかなきゃならないんだ。




しぶしぶと良太の教室まで向かった。




すると、

あれ、先約。


良太がうちの学年ではみかけない背の高いおかたと話していた。


誰だろう。
そーいや良太って、妙に先輩とからみあるよなー

なんて思ってたら、

「あ、なまえ!」

「りょーた、敬が」
「今来るなっ!!」





…え?


もしかして秘密のおはなし?(わくわく)


「…―もしかして、なまえちゃん?」



さっきの背の高いおかたが話しかけてきた。


?なんだろ、この人、誰かに似てる気が…


「そうですけど…なにか??」

「おー!ほんまじゃ!かわいいのう!」

「だーかーらー!早く自分のフロアに帰れって!!!」

「りょーた、この人は?」


「・・・・」

「ねーりょーたー!」


「ー……あにきだよ。」


「えっ」


どうりで似てるわけだ!


「(にこっ)これはこれは申し遅れました。僕が良太の兄の新井貴浩です。なまえちゃんの話はいつも良太からきいとるよ〜。」

「あ、はじめまして!みょうじなまえです!」

「にいちゃん、もういい加減帰れって!」

「えー、良太はつめたいのう。じゃ、またねなまえちゃん!」

「はい!」





「・・・」

「良太、なんであんなかっこいいお兄さんがいること、だまってたの?」

「…別に、黙ってたわけじゃないけえ。」

「ふーん。あ、そうだこれ、敬から。」

「…さんきゅ。」














はじめまして


「こんど、おにいさんともっとはなしたいな〜」

「(!)ぜったいダメじゃ!!!!!!!」

「えー!なんでよう!」

「ダメと言ったらダメじゃ!!」

「けちー(こんど勝手に行っちゃお)」

「(だからあわせたくなかったんじゃ!!!!)」

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