short:)ktn

□え、こんなことって
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『…わー、すごく、いい席!』




能見さんからもらったチケットの席は、
三塁側の、新井さんが間近でみれて、離れたところで鳥谷さんもみえる席だ。



(ん?)





そういえば隣の人はまだ来てないみたい。





知らない人とみるなんて、なんか緊張しちゃうなー…








このチケットは能見さんがくれたんだけど、この席の隣にもう1人能見さんが招待したみたい。





めっちゃ男前やから、期待して待ってな?


なんて言ってたけどさ、あたしの中で能見さん以上の男前はなかなかいないと思うよ?




どんな人だろー…
あたし、喋らない人苦手だから、ワイワイできる人がいいなぁ…














そんなこと思ってたら新井さんがあたしに気づいたみたい。




ペコっとお辞儀すると、新井さんも返してくれた。






隣は?みたいな感じで聞かれて、
まだですって答えた。











すると新井さんはにやにやしだした。







うん、正直気持ち悪いぐらい。




なに?
そんなに男前がくんの?

てゆーか、新井さんも何か知ってんの?



てゆーか、まさか実はすっごい気持ち悪い人が隣とか?!



や、それはないよね。
あたし能見さんに嫌がらせされるようなことしてないし。


…たぶん。













(ふぅ…)




こないじゃん、もう試合はじまっちゃうよー

「あー、すいません!お待たせしました!」



(あ、ちょうどきたし)


『あ、はいー!』



「今日能見さんですねー」






さあ、


どれくらい男前なのか、
判断しますよーと。



































『……』

























(え)





ちょっと待って?







「えーと、なまえちゃんだったっけ?今日はよろしく!」







思考回路がうまく回らなくて、
彼の言葉に返事をすることもできなかった。







「あ、もしかして驚いてる?隣が俺だってことに」





(お、驚くも何も…!!!)






















『か…、か、か…』






「はい(にこ)」













『っ、亀梨くん???!!!』












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