虎のプリンセス
□若虎!
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(チャリン)
(ピッ)
「あ!!!」
(ガコン)
『えへへvもーらいっと』
「ちょ、葵さーん……」
自動販売機で飲み物を買おうとしてる中谷くんをみつけて、あたしはすかさずミルクティーのボタンを押した。
『いーじゃん、はんぶんこ、する?』
「はんぶんこて…別にいいすけど?俺は」
『んじゃ、はい!てゆーかいいじゃんよ〜!中谷くんフレッシュMVPでお金持ちなんだから〜』
「今小銭持ってないんすよ〜〜」
『ええーー、お札あるならいいじゃん』
「そーゆー問題じゃないっすよ!」
なんだ、意外とケチだな中谷くん。
まだ成人してないくせにー
(関係ないし自分したばっか)
『きっと岩本くんだったら快く奢ってくれるのになー』
「じゃあいいっすよ、あげます」
『え、そんな!何か振られた感…』
「……暇なんですか?」
『んー、一言でいうと、暇』
ちゃっかりすっかり中谷くんのあとをつけているあたし←
「だからって俺の部屋きてなにするつもりすか」
『エロ本探す』
「襲いますよ?」
『……岩本くんのとこいきまーーす」
葵ちゃんにはちょっと冷たいんです中谷くん
(あんなかわいい人と2人きりになんかなったら、)(襲うしかないでしょ)
*