虎のプリンセス
□オフだから
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今日はオフ。
何をしてるかって?
「葵ー!」
そう。この声の主、俊介さんとデート!!!
ではないけどお出かけなうです!
『あのですね、俊介さん。そんな、うるさいですよ。自分たちの雑誌みて騒いでめんどくさいことになったらどうするんです?』
「めんどくさいこと?」
『ファンとか!』
「あのなぁ、そんなジャ●ーズじゃないんやから」
『あたし、プライベートはプライベートなんです!』
「えーーー」
『えーーーって…』
何人かで出かけることはあっても、
2人で出かけることなんてそんなにない。
だからいつもあんまり見れない俊介が見れるかと思いきやいつもと変わらない。
『はぁー』
「ん?どした?」
『だったら上本さんのデート断らないでそっちいけば良かった』
「え、なに?デート誘われてたん?!」
『デート、というかまぁ映画に』
「ええええー!知らんかったーー!」
俊介さんはもともとこういう人なのだろうか?
それともあたしを女としてみてないからこうゆー感じなのか、
とりあえず、ラフ過ぎる。
仮にも女と男。
デートチックなのを期待してたっていうのに!(俊介さんがリードしてご飯とか買い物とか)
なんで本屋に一時間もいなきゃいけないの!
しかも野球雑誌ばっかり立ち読みして!
「あ、葵と堂林」
『見ないでくださいよー』
「へぇー。ほんと仲良いな」
『普通です!』
「普通って…(笑)あ、なあ腹減ってない?」
『お腹ですか?すきました!』
「じゃあ飯でもいくか!」
『はーい!』
*