時の彼方へ
□時の彼方ー平安ー
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時は平安時代…
和歌を使い相手に想いを伝えた時代_
そして、都一美女だとゆう姫様が
これから、許嫁の下に嫁ぎに行く旅立ちの日だった。
都ー美琴屋敷ー
「いやーーーーーっ!!!」
朝早く、まだ外は薄暗い時に少女らしからぬ叫び声が聞こえてきた。
その、声の正体は都一の美女と歌われる
少女。
`美琴の桜子´だった
そして、その美女の周りには
桜子の両親を筆頭に、桜子のの乳母や使用人達が鮮やかに染められた着物を持ち立っていた。
それを見るなり少女は真っ赤になって
大きく真っ黒な目をこれでもかと見開き涙が溢れそうになって言った。
「嫌ったら嫌っ!!私はずっとここにいるもんっ!!」
少女…桜子は意地の貼った子供の様に、その場から動こうとも使用人たちが持っているいかにも高そうな着物にも目もくれない。
「はぁー。桜子、お願いだから母様の言うことを聞いて」
「だって、私まだ15歳よ?!なのに、なのにあんな奴の所に嫁ぎに行くなんて…」
「あら?あの子いい子じゃない。昔はよく一緒に遊んでたじゃない」
「あの時とは違うのっ!!」
「ふんっ」
桜子はぷいっと
もう、用は無いからと云う風にそっぽを
向いてしまった。
ー第一章ワガママ姫ー終