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□嘘つき
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-次の日-

運の悪いことに
今日はAKBの選抜メンバーでのお仕事

もちろん、佐江ちゃんもいるわけで…


佐江ちゃんは私をみるなり
私のもとにかけよってきた


「ゆきりーん!!!」

いつもの元気な声
でも、今日の私は返事を
するきになんかなれなくて

「…」

「りんちゃん??」

「…」

「…由紀?」

「………ぐすん…うわーん」

「ぇっえっ、どーしたの??
佐江なんかしたっけ??
えっどーしよ、どーしよ」


佐江ちゃんに久しぶりに
名前で呼ばれて
私はつい我慢できなくなってしまった
そしていつのまにか楽屋にはわたしたち二人以外
誰もいなくなっていた



「…ぐすん、佐江ちゃんが悪いんだからね、
…佐江ちゃんが…約束破るから」
「…?? あっ、それはその…
あの、でも「でも、なんて言わないでよ、ほんとはあたしより
有華ちゃんのがすきなんでしょ??」」

「りんちゃん、それは違うよ」

「何が違うの!!??
あたしとの写真はのせないくせに」

「それは…」


「ほら、やっぱりそうなんじゃん」
「由紀、ちゃんと聞いて
由紀と撮った写真はあんま載せたくないんだ、


…だって、りんちゃんかわいすぎるんだもん
あんなのみたら他のメンバーがりんちゃんのこと
すきになっちゃうじゃん

…それに、二人の写真は
二人だけの思い出にしとけばいいでしょ…/////」





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