進め!
□ズシとウイング
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「こちらへどうぞ。」
私達は3人とも50階に上がり、(キルアはもっと上だったらしい)お姉さんから天空闘技場のシステムについて説明された。
エレベーターを降りると、ゴン達と同じくらいの男の子。
「押忍!
自分、ズシといいます!
あなた方は?」
「俺キルア。」
「俺はゴン。よろしく。」
『名無しだよ!』
「さっきの試合拝見しました。
いや――すごいっすね!」
「何言ってんだよ。
お前だって一気にこの階まで来たんだろ?」
『いっしょいっしょ!』
「いやいや、自分なんかまだまだっす。
ちなみに流派は何すか?
自分は心源流拳法っす!!」
「「別に……ないよな。」」
「ええ!?
誰の指導もなくあの強さなんすか…。
ちょっぴり自分ショックっす。
やっぱり自分まだまだっす。」
『私は師匠いるけど、よくわからないな〜。』
「ズシ!よくやった!」
4人で話していたら後ろから男の人が来て、ズシを褒めた。
「師範代!」
「ちゃんと教えを守ってたね。」
「押忍!光栄す。
師範代、またシャツが…。」
「あっ、ごめんごめん。」
ドジなのかな。
「そちらは?」
「キルアさんとゴンさんと名無しさんす。」
「はじめまして。ウイングです。
まさかズシ以外に子供が来てるなんて思わなかったよ。
君達は何でここに?」
「えーと、まあ強くなるために。」
『あとお金稼ぎですね!』
「そうか…。
ここまで来るくらいだからそれなりの腕なんだろうけど、くれぐれも相手と自分、相互の体を気遣うようにね。
特に君は女の子だからね。」
『ありがとうございます!
でもウイングさん、私のこと12歳くらいと思ってませんか?』
「「え?」」
『ズシまで…!
私、もう15歳ですから!』
「「…………………………!」」
『その心底驚く感じやめてよ!!』
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