進め!

□天空闘技場
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ゾルディック家から出発して、ようやく街に出られた。
マジ広すぎだよ…。


「ゴンってほんとガンコだよな〜。」

「え?何さいきなり。」

「だってハンター試験合格したんだろ!?
ならハンター証を使えば観光ビザなんてなくてもずっと外国滞在できるんだぜ!!」

「俺達もそう言った。」

「う〜だって決めたんだもん。
やること全部やってから使うって。」

『やること?』

「えーとね、まずはお世話になった人達にあいさつに行って…
なんとかカイトと連絡とって落とし物を返したいし…
そして一番肝心なのは、かくかくしかじかで渡されたこのプレートをヒソカに顔面パンチのおまけつきでたたき返す!!
そうしないうちは絶対ハンター証は使わないって決めたんだ!!」

『多くない?』

「ヒソカの居場所は?」

「…………………………………。」


やっぱり知らないんだ。


「私が知ってるよゴン。」

『クラピカが?』

「何でだ?」

「本人から直接聞いた。」

『いつ〜?』

「講習が終わった後だ。
9月1日にヨークシンシティで待ってると。」

「半年以上先だね。」

『ヨークシンシティって?』

「ヨークシンシティで何かあんの?」


うん、無視だよね!
もうなれたよ!


「世界最大のオークションがある!」

「9月1日から10日までの間、世界中から珍品、希少品、国宝級の貴重品が集まる。
もちろんその何十倍の偽物もだが…。
それらをめざし海千山千の亡者達が欲望を満たすためやってくる。
世界で一番金が集まる場所だ。」

『へー!』

「旅団が来るのかな。」

「かもな。
少なくとも関わりの深い連中はごまんと来るだろう。
というわけでその日ヒソカはヨークシンのどこかにいるはずだ。
見つけたら連絡するよ。」

「わかった。ありがと!」

「じゃ、私はここで失礼する。」

『え?』

「キルアとも再会できたし私は区切りがついた。
オークションに参加するためには金が必要だしな。
これからは本格的にハンターとして雇い主を探す。」

『そっか。』

「クラピカ、ヨークシンで会おうね!」

「さて…俺も故郷へ戻るぜ。」

「レオリオも!?」

「やっぱり医者の夢は捨てきれねぇ。
国立医大に受かればこれでバカ高い授業料は免除されるからな。
これから帰って猛勉強しねーとな。」

「うん、頑張ってね。」

「また会おうぜ。」

『もちろん!』

「ああ。次は…。」

「「「「『9月1日ヨークシンシティで!!』」」」」




















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