進め!
□ゾルディック家2
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「長い間本当にありがとう!」
あれから私達はゼブロさん達の家に泊まらせてもらい、試しの門を開ける特訓をした。
私は開けれたんだけど、やっぱ行くならみんなで、だよね!ということで普通に生活。苦しんでるレオリオとかを笑って過ごした。
その結果、レオリオは2の門を開けれるようになったし、ゴンは怪我を完治させた。…化け物かっ!
「道なりに山を目指しなさい。屋敷は間違いなく山のどこかに建っているはずです。」
『はーい!』
ゼブロさん達と別れてしばらく歩いたら、境界線みたいな感じのところに、1人の女の子が立っていた。
「出ていきなさい。
あなた達がいる場所は私有地よ。断りなく立ち入ることはまかり通らないの。」
「ちゃんと電話したよ。試しの門から通ってきたし。」
『そうだよ!門開けたんだよ!』
「執事室が入庭を許したわけではないでしょ?」
『まあ…。』
「じゃ、どうしたら許可がもらえるの?友達だって言ってもつないでくれないのにさ。」
「さあ?許可した前例が無いから。」
冷静…。
『まあ友達いなそうだもんね…。』
「じゃ、結局無断で入るしかないじゃん。」
「そういやそうね。
とにかく、大目に見るのはそこまでよ。ここを一歩でも越えたら実力で排除します。」
女の子の言葉を無視して、ゴンが進む。
線を越えたらステッキで殴られて、飛ばされた。
「「『ゴン!!』」」
「手を出しちゃダメだよ。俺に任せて。
俺達は君と争う気は全然ないんだ。キルアに会いたいだけだから。」
「理由がなんであれ関係ないの。私は雇い主の命令に従うだけよ。」
再び立ち上がり、前に進む。ステッキで殴られる。それをずっと繰り返し、ゴンの顔はもうボコボコ。
それでも止めないゴンに、女の子の表情がかわりはじめる。
「もう、やめてよ…。
もう来ないで!
いい加減にしてよ!無駄なの!わかるでしょ!あんた達も止めてよ!!仲間なん…!」
言いかけた言葉を、とめる。
「なんでかな。友達に会いにきただけなのに。キルアに会いたいだけなのに。なんで、こんなことしなきゃいけないんだ!!」
コンクリートを殴って壊すゴン。
「ねえ。もう足…入ってるよ。殴らないの?」
「あ…。」
「君はミケとは違う。
どんなに感情を隠そうとしたって、ちゃんと心がある。キルアの名前を出したとき、一瞬だけど目が優しくなった。」
「お願い…。キルア様を助けてあげて。」
次の瞬間、銃で撃たれた。
「全く、使用人が何を言ってるのかしら。」
森の中から出てきたのは、女の人と女の子…?
「まるで私たちがキルをいじめてるみたいに。ただのクソ見習いのくせして失礼な。
あなたがゴンね。イルミから話は聞いてます。3週間位前からあなた方が庭内に来ていることもキルに言ってありますよ。キルからのメッセージをそのまま伝えましょう。
"来てくれてありがとう。すげーうれしいよ。でも今は会えない。ごめんな。"」
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