進め!
□最終試験!
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「さて諸君、ゆっくり休めたかな?
ここは委員会が経営するホテルじゃが、決勝が終了するまで君達の貸し切りとなっておる。」
4次試験から3日後、私達はかなり広いホテルの中に案内されていた。
「最終試験は1対1のトーナメント形式で行う。」
やっぱりここで試験するんだ〜。
ホテルなんかでなにやるのかな。1対1…普通に考えたらバトルだよね?
「その組み合わせはこうじゃ!」
ネテロさんがボードに掛けられていた布を外すとそこには、受験番号らしき数字がトーナメント形式に書かれていた。
…って、トーナメント何だから当たり前か!
「さて最終試験のクリア条件だが、いたって明確。
たった一勝で合格である!」
『…っていいますと?』
「つまりこのトーナメントは勝った者が次々ぬけていき、敗けた者が上に登っていくシステム!」
「要するに不合格はたった1人ってことか。」
「さよう。しかも誰にでも2回以上の勝つチャンスが与えられている。何か質問は?」
『はいはい!ちょっとよく分かんないです!』
「…ま、勝てばいいってことだよ。馬鹿だな…。」
『成る程!くたばれハンゾー!』
「…組み合わせが公平でない理由は?」
「この取り組みは今まで行われた試験の成績をもとに決められている。簡単にいえば成績のいい者にチャンスが多く与えられているということ。」
『ふ〜ん?』
よく分からんね!
「…それって納得できないな。もっと詳しく点数の付け方とか教えてよ。」
「ダメじゃ。」
「何でだよ!!」
「採点内容は極秘事項でな。全てを言うわけにはいかん。
まあやり方くらいは教えてやろう。
まず審査基準。
これは大きく3つ。
身体能力値、精神能力値、そして印象値。
これから成る。
重要なのは印象値!いうなればハンターの資質評価といったところか。」
「…………。」
『納得いかないって感じだね?』
「当たり前だろ!?俺がお前に資質で劣ってるってことだぜ!?」
『失礼だなキルア!私を何だと思ってるんだよ!』
「え、バカ。」
『即答!』
「戦い方も単純明快。武器OK、反則なし、相手に"まいった"と言わせれば勝ち!
ただし、相手を死にいたらしめてしまった者は即失格!その時点で残りの者が合格、試験は終了じゃ。よいな!」
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