お題

□子猫の後をおっかけて
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『いえーい!夏休みだぜー!!』



って1人だけど叫んでみた。

へへっ!今日から高校生活初の夏休みなんだぜ!
テンション上がるぅ!!

最終日まで遊んで遊んで遊びつくす計画1日目は、とりあえずキッドん家で遊ぶ!からの花火!

ローとキッドと3人でやる花火だけど、多けりゃ多い方が楽しいだろ?
だから、それぞれで花火を用意することにしたんだ!もちろん俺は50000ベリー分買ったぜ!
金は夏休み前にバイトで超稼いだから、気にしないでバンバン使おうと思う!
ま、いざとなったらローにすがろう!ローん家医者の家系で超金持ちなんだ!ローも頭いいし。




<デンワダヨ!デンワダヨ!>


あ、電話だ。


『もしも〜し。』

<おう名無し。もうトラファルガーの野郎は俺ん家着いてるぞ。>

『マジで。早くね?』

<お前が遅いんだよ!時計見ろ!>

『あ!もう12時過ぎてんじゃん!何で!?さっきみたときは9時くらいだったのに!』

<んなわけあるか!どーせぼーっとしてたんだろ!>

『いや、夏休みの喜びを確認してた!』

<アホか!いいから早く来やがれ!>

『はーい!』







いやーまさかこんな時間だったとはな!
侮れないぜ、時計…!






****



急いで準備して、チャリでキッドん家に向かう。
実は結構近かったりする。



『あー、腹へったー。何か買ってこうかな…。
……ん?』


道路の端に何か小さい、モゾモゾ動く物体があった。何だろ?


チャリから降りて、ゆっくり近付くとそれは、


『子猫…!やっべ、可愛いー!!』


すっげえふわふわの子猫!
俺猫大好きなんだよ!ヤバイ!超可愛い!!



『あっ!待って!』


俺に気付いて子猫が逃げる。

俺も反射的に追い掛ける。

絶対抱っこしたい!!

いや、絶対抱っこする!!






子猫の後をおっかけて


(キッドー!!ここどこー!?)
(はあ!?何言ってんだお前!)
(子猫おっかけたら知らないとこに来ちゃった!ここどこ!?)
(知るかぁ!!つーかほんっと馬鹿だな!!)
(馬鹿って言った方が馬ー鹿!)
(この状況は完全にお前が馬鹿だろ!!)










title:雲の空耳と独り言+α

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