お題
□子猫の後をおっかけて
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『いえーい!夏休みだぜー!!』
って1人だけど叫んでみた。
へへっ!今日から高校生活初の夏休みなんだぜ!
テンション上がるぅ!!
最終日まで遊んで遊んで遊びつくす計画1日目は、とりあえずキッドん家で遊ぶ!からの花火!
ローとキッドと3人でやる花火だけど、多けりゃ多い方が楽しいだろ?
だから、それぞれで花火を用意することにしたんだ!もちろん俺は50000ベリー分買ったぜ!
金は夏休み前にバイトで超稼いだから、気にしないでバンバン使おうと思う!
ま、いざとなったらローにすがろう!ローん家医者の家系で超金持ちなんだ!ローも頭いいし。
<デンワダヨ!デンワダヨ!>
あ、電話だ。
『もしも〜し。』
<おう名無し。もうトラファルガーの野郎は俺ん家着いてるぞ。>
『マジで。早くね?』
<お前が遅いんだよ!時計見ろ!>
『あ!もう12時過ぎてんじゃん!何で!?さっきみたときは9時くらいだったのに!』
<んなわけあるか!どーせぼーっとしてたんだろ!>
『いや、夏休みの喜びを確認してた!』
<アホか!いいから早く来やがれ!>
『はーい!』
いやーまさかこんな時間だったとはな!
侮れないぜ、時計…!
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急いで準備して、チャリでキッドん家に向かう。
実は結構近かったりする。
『あー、腹へったー。何か買ってこうかな…。
……ん?』
道路の端に何か小さい、モゾモゾ動く物体があった。何だろ?
チャリから降りて、ゆっくり近付くとそれは、
『子猫…!やっべ、可愛いー!!』
すっげえふわふわの子猫!
俺猫大好きなんだよ!ヤバイ!超可愛い!!
『あっ!待って!』
俺に気付いて子猫が逃げる。
俺も反射的に追い掛ける。
絶対抱っこしたい!!
いや、絶対抱っこする!!
子猫の後をおっかけて
(キッドー!!ここどこー!?)
(はあ!?何言ってんだお前!)
(子猫おっかけたら知らないとこに来ちゃった!ここどこ!?)
(知るかぁ!!つーかほんっと馬鹿だな!!)
(馬鹿って言った方が馬ー鹿!)
(この状況は完全にお前が馬鹿だろ!!)
title:雲の空耳と独り言+α
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