お題

□友達の家にお邪魔する
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『いやー、まいった。』


この前やったテストの点数が悪かったんだけどさー、母さんに見せたら閉め出されちゃったよ。

"今日は罰として家に入れません!"
って。

今が夏だから良かったものの、冬だったらどーすんの?霜焼けになっちゃうよ?
いや、夏でも困ることにはかわりないんだけど。

財布も何も持ってきてないし、ほんとどーしよ?

野宿?勘弁だわー。俺バリバリの現代っ子だしぃ。


そもそも引っ越してきたばっかりでイマイチ街を把握できてないし!
母さんは心配してないのか!?


たかがオール15点以下だっただけなのに…。
まだ中3だし大丈夫だって。

え?受験?なにそれおいしいの?


白石は点数良くて"エクスタシー!"とか言ってたな―。

顔も頭もいいけど俺あいつ苦手だわ。
エクスタシーもカブリエル(だっけ?)への愛も包帯もちょっとなー。
毒手て。

初対面での"あっ…君シャンプーの匂いすんなあ。ちょお近付いてええ?"がキツかった。

自己紹介くらいは先にやろうよ。



謙也はー…ヘタレだな。後スピードスター。
星をイメージしてブリーチしたんだろうか。キラキラみたいな。
そう思うとアホっぽいな。


って、それはどうでもいいんだよ。
問題は俺の今日の寝床――――

あ、謙也ん家行こう。

そーだよ、こっから近いし。
泊めてもらおーっと。
さすが俺、ナイス閃きー。






友達の家にお邪魔する


(ただいまーって何で名無しがおるん!?)
(おばさんが入れてくれたー。今日泊めてー。)
(ええけど…。どないしたん?)
(15以下で鍵ガチャーン。)
(雑っ!!説明雑すぎやろ!!)
(でも伝わっただろ?)
(伝わるかっ!!)














title:雲の空耳と独り言+α

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