お題

□これから海へ行こうか
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『あっついー…。慶次、なんとかしてー。』


ここ婆裟羅学園は現在学生の楽園である夏休み真っ只中。

にも関わらず俺達は教室で補習授業中。


「俺も暑い〜。元親なんとかして〜。」

「だらしねえぜおめーら!」

『そんなこと言って、元親だって上半身裸じゃん。』

「これは夏仕様だ。」

「さっき孫一先生に怒られてたじゃん。」

「うっ…。細けぇこたぁいんだよ!」

『てかやる気でないしさ〜、補習とかマジなんなの?』

「だよな〜。俺達のクラス3人とか…。」

「あー、海行きてえ!」

『おっ!いいじゃん!行こうぜ!』

「今かよ?まだ授業あんぜ?」

『うん!サボろう!』

「休憩は後5分…。うん、イケるよ!」

『部活してる人達もいるしさ、うまく紛れれば大丈夫!』

「おし!じゃあ行くか!」



こうして俺達は教室を脱け出した。

夏休みに遊ばないなんて、人間じゃねえよ!















校舎から出てグランドを通ったら、丁度練習が終わった部がいくつかあった。

ラッキー!これでバレないだろ!


「あ、サッカー部と野球部じゃん。」

「だな。」

『マジ!?じゃあさ、政宗達も誘おうよ!』

「いいね〜!」





『政宗ー!!幸村ー!!佐助ー!!10秒以内に俺に集合!』

「いや、野球部は遠くにいるし聞こえねーだろ!」


元親のツッコミに、それもそうかと思ったけど、


「honey!呼んだか!?」


近くにいるサッカー部より早く政宗が滑り込んで来た。

その呼び方止めろや。



「「うわ、一番早く来やがった…。」」

「竜の旦那キモッ。」

「名無し殿、何用でござるか!?」


その一歩後に佐助と幸村も来た。うん、俺も政宗キモいと思った。


『これから俺達海行くんだけど、一緒に行かないか?』


「俺がhoneyの誘いを断るわけねえだろ!」

「海!無論行くでござる!」

「俺様も〜!」


「じゃ、6人ってことだね?」

『あ、元就も呼ばね?』

「毛利の野郎が海〜?来ると思うか?」

『だってせっかくだからみんなで行きたいじゃん。』


こういう事はみんなで楽しむもんでしょ!


「名無しちゃんってほんといい子…。
あ、鬼の旦那が呼んできてよ。」


何か最近ほんと佐助がオカンに見える…。今度また団子作ってもらおうっと!


「はあ!?なんで俺が!?」

「だってあんたら仲良いじゃん。」

「うむ!会うたび二人で話し込んでいるではござらんか!」

「あれはあいつが突っかかってくるだけだっ!」

『あ〜はいはい、じゃあ、今から1時間後に駅集合ってことで!』

「OK!」

「承知いたした!」

「はーい!」

「了解〜!」


『よし解散〜!
…元親は元就、連れてこいよっ☆』


言い出しっぺは俺だけど、
元就関係は元親の仕事!
っていうのが俺達の暗黙の了解だぜっ!


「あ、おい、待て!ぜってえ嫌だ!」







これから海へ行こうか


(元親遅〜い!)
(毛利連れてくんのに時間かかったんだよ!)












title:雲の空耳と独り言+α


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