お題

□どこか遠くまで歩く
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うームカつくムカつくムカつく!!

Gの奴、あんなに言うことないじゃん!


確かに私も悪かったけど!
ほんのちょっとだけ!




〜1時間前〜


「すまない名無し、紅茶を入れてくれないか。」

『いいよ!』

名無しはジョットに頼まれ紅茶を入れる用意をしていた。

守護者の分も入れ、7つのカップをトレーにのせて会議室に運ぶ。


『紅茶、持ってきたよ!』

「ありがとう。」


まだ2人しかいなかったが、冷めないうちに飲んでもらおうと思い名無しは少し急いで歩いてきた。

足元にあるナックルのグローブに気付かずに。




「名無し!とまれ、そのままだと躓くぞ!」

『え?うわっ!』


ジョットの言葉は少し遅かった。

名無しは躓き、運悪く前にいたGに7つ全ての紅茶(入れたて)を頭からかけてしまった。


「熱!」

『痛あ〜・・・。』

「すまない、俺がもっと早く気づいていれば・・・。」

『ううん!ジョットのせいじゃないよ!私が見てなかったから。』

「おい!名無し、どーしてくれんだよ!全身濡れたじゃねーか!」

『あーごめんごめんー。』

「思ってねーだろ!ったく・・・。
あっ!やべえ!資料も全部濡れてるぜ!」

『え!』

「しかもこれアラウディに渡すやつ・・・。」

『・・・・・・・・・・。』

「・・・・・・・・・・。」

『そんなとこに座ってたGも悪いよ。
てか避けろよ。』

「いきなりだから無理だったんだよ!
悪いのはお前だろ!」

『私悪く無いし!Gだし!』

「どう考えてもお前だろ!」

『G!』

「名無し!」

『G!』

「名無し!」

『G!』


「・・・2人とも、静かにしろ。」

『だって!』

「お前の不注意でしかないでろうが!」

『はあ!?』

「昨日だってそうだっただろ!」

『あれはデイモンの幻術のせいですー!
Gだってこの前さー!』

「俺はそんなにバカじゃねえよ!」

『私見たけど?雨月の部屋のとこでさ!』

「それはランポウが!」




〜それから約30分の言い合いになる〜





まったく、そんなに私の失敗を覚えてなくてもいいじゃん!

私は3個くらいしか言えなかったのに!

しかも悔しくて飛び出したら鍵閉められたし!!





どこか遠くまで歩く



(というわけだから、今日泊めて!コザァート!)
(え、そんなことでここまで歩いて来たの?)
(うん。)
(ええー…。)




title:雲の空耳と独り言+α






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