お題

□戸を叩いて泣き叫ぶ
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「もう知りません!そこで反省してなさい!」





そう私に言ったのはオカンこと猿飛佐助17歳。


原因は私が割ってしまった植木鉢にあるようだ。

なんでも最近芽が出てきたばっかりだったんだとか。




佐助は手先が器用で面倒見が良く、掃除・洗濯・家事その他もろもろをこなすこの武田家のオカン。

私は居候だけど幸村君と一緒にことあるごとに世話を焼かれているガサツ系女子。


お弁当はいつも佐助の手作り(激うま)で、私の忘れ物まで届けに来てくれるし、勉強だって教えてくれる。



佐助にはすごく感謝してるし、植木鉢は悪いと思ってるよ。

やっぱりバスケってもっと広いところでやるべきだったんだよね。

次からは気を付けるよ、ごめんなさい。

今回はちゃんと反省したよ。だからさ、



『開けてー!!今冬だよ!?外は寒いんだけどー!!!』

「ダメ!今日はずっとそこにいなさい!」

『ごめんなさいいいいいい!許して!』

「人が大切に育ててた植木鉢5個も壊して簡単に許すわけないでしょ!!」

『だって、そんなにヒットすると思わなかったんだもんー!!』

「あれほどバスケはやるなって言っただろ!?」

『やりたかったんだもーん!』

「この前だってガラス割ったばっかりなんだから、外で反省してなさい!」


『佐助のバカーーーー!!』









戸を叩いて泣き叫ぶ


(雪!雪降ってきたよ!?)
(…………………………。)
(無視ぃ!?うわーん!入れてよー!!)







title:雲の空耳と独り言+α


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