短編

□だから帰りたかったんだって
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『な―青峰、俺って必要かー?』


現在体育館でシュートを決めているのはキセキの世代とか言われてる天才バスケットプレーヤーの1人。

6時間目にやった体育(バスケ)で黄瀬のシュートをカッコいいと言ってしまった俺が原因なんだけど、だからって放課後に俺に自分のシュートを見せなくてもいいと思う。
ちなみにテスト期間で部活動停止だから体育館に勝手に入った。


「ああ!?てめえが黄瀬のシュートがスゲーとか騒ぐから俺の方が上だって教えてやってんだろーが!」

「えー!名無しっちは俺の方がいいよね!?」

『いや、俺そこまで考えて言ったわけじゃないし…。
ただ無意識に黄瀬のシュートカッケーなあって。』

「それって俺がカッコいいってこと!?」

「おい名無しふざけてんじゃねーぞ!!」



もう面倒臭いなこいつら…。
黄瀬はくっついてきてウザイし。
青峰も黄瀬も勉強しないのかよ。
特に青峰。巷じゃあほみねなんて呼ばれてんだぞ、いいのか。

ていうか俺は勉強したいし家に帰してくれないかな。


『俺帰ってもいいー?』

「名無しっち帰っちゃ嫌っす!まだ一緒にいたいっす!!」

「黄瀬うぜぇぞ離れろ!」


あ、黄瀬にボール投げた。


「痛っ!!もう青峰っち!顔はやめて下さい!俺モデルっすよ!?」

「ハッ!」

「ヒド!!
うわ〜ん名無しっち、青峰っちがいじめるっす!
慰めて欲しいっす!」

『はいはい。そのモデルさんは今日暇なの?仕事ないの?ないなら勉強しないの?バカなの?』

「名無しっちまで!」

『お前ら点数悪いと赤司に怒られんじゃねーの?』

「怒られる…なんてもんじゃねぇけどな…。」

「正直言ってあれは地獄っす…。」

『分かってんなら勉強しろよ。』

「俺教科書ねーし。」

「え、無いんすか?」

『無くしたの?』

「気付いたら無かった。まあ1回も開いたことねーし困ってねーけど。」

『さすがあほみねは違うな。』

「んだと!?」

『黄瀬は?』

「俺は大丈夫っす!」

『頭いいんだっけか?』

「いや、前回のテストで赤司っちに凄い怒られて…。
今回は勉強頑張ったッス…。」

『なるほど。』

「名無しっちは頭いいッスよね?」

『いや、普通だよ普通。勉強しないとヤバイ。
っつーわけで帰るわ。』

「は?帰さねえよ。」

「まだいてほしいっす!」

『帰るよ。俺人と待ち合わせあるし。』

「誰だよ。」

『赤司。勉強教えてく「遅いと思ったらこんなとこにいたのか。」…よう。』


「あ、赤司っち…。」

「き、奇遇だな赤司…。」

「大輝、涼太…。お前らは何をやってるんだい?」

「じ、自主練…?」

「へえ…。名無しを巻き込んで?」

「いや、それはその…。」


















(次の部活は大輝と涼太筋トレ3倍っと…。)









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