短編
□ああもう!
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ほぼ会話文!
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「名無しちゃーん!会いに来たよー!!」
『げっ!』
「その反応ひどくない!?俺様がせっかく来てあげたのに。」
このバンダナをしてヘラヘラ笑っている男は猿飛佐助、私の一つ下の学年の子。
女子からはすごく人気があって、今も周りからすごく注目されている。
『いや別に頼んでないし…。』
「相変わらずツンデレだなぁ。」
『デレの予定は一切無いから。』
「大丈夫!俺様どんな名無しちゃんも大好きだから!」
『私はアンタがウザくてしょうがないよ!休み時間の度に来やがって!』
「俺様ほんとはずーっと名無しちゃんのそばに居たいんだよ?授業に出てるだけ偉いと思うけどなー。」
『ずっとそばにいられたら迷惑きわまりないよ!私なんかより、猿飛くんのことを気に入ってる子のところに行ったら?』
「もう、佐助でいいって言ってるのに!あはー、名無しちゃん以外の奴等なんて俺様からすれば石ころ以下だよ?」
『うわっヒド!みんな固まっちゃったじゃん!』
「別にどーでも良くない?」
『猿飛くん、君ってヤツは…。』
「それだけ名無しちゃんが好きってことだよ。」
『はいはい。あ、もう授業始まる。さっさと戻りなよ。』
「ちぇ〜。分かったよ。また来るから!」
『もう来なくていいから!』
(お待たせ!…って、誰?その男。)
(何か私に話があるんだって。)
(…へぇ、いい根性してるじゃん。名無しちゃん、さっき島津先生が大至急で呼んでたよ。)
(え、うそ。ごめん、また今度でいいかな?)
(え、あ、あの…。)
(いってらっしゃい!……さあて、アンタ、どうなるかわかってるよね…?)
(ギャアアアアア!!)
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