本家のあまのじゃく

□過去の記憶
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「なあワシのキセル知らんか?」


縁側に座って桜を見ていたら、総大将がゆっくり歩いて来た。


『キセル?』

「ああ。大昔に大名屋敷から拝借した立派なもんじゃ。」

『知らね。』

「う〜ん、一体どこじゃ…。」



俺を通り過ぎ、若に聞くが答えは同じ。いや、逆に質問をされた。


「この刀…パクったもんじゃねーのか?」

「何じゃ人聞きの悪い…。」


総大将は知らないフリをするけど、それって確か―――――















時は数百年前――――――
京都は 天下の往来を跛扈する魑魅魍魎どもで…
溢れていた――――――――









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