本家のあまのじゃく

□正体
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「お…お兄ちゃん!?」


若が祢々切丸でゆらちゃんの兄貴を斬ったことに、ゆらちゃんが凄く驚いている。

教えた方がいいかな…。


『!若!!』



突然若の背後からもう1人の陰陽師が手を伸ばす。

若もそれに気付いて刀を向けるが避けられ、手に触れられてしまう。


その瞬間――

「めつ」



若の顔に雷を放った。


『若ぁ!!』

「奴良くん…。」

『てめぇ…!』

「くっ……。」


ゆらちゃんの兄貴も起き上がり、若を滅するように片方に命令する。


「闇に…滅せよ。」



俺がそいつの顔にクナイを投げようとしたら、急にそいつの手が糸で後ろに引っ張られた。


「はい―――
そこまでだ。」



『首無…。』


「その手を引っ込めるんだ
――浮き世の人よ。
でなきゃ、ただじゃあ…すまないよ。」


「……なんだ?
もう…一匹妖怪か…?」


ゆらちゃんの兄貴は首無に攻撃しようとするが、別の方向から聞こえてきた声に動きが止まる。


「牛鬼様、あれは何です?」

「あれは陰陽師という妖怪から人を守る役目を負った能力者だ。よぉく知っておけ。」

「強いんですかね。」

「牛頭…その爪をしまえ。」


「おいおい…こっちもかよ…!」


「「「!」」」



牛鬼達に気付いた時にはもう―――
百鬼夜行が集まっていた。


「どう…なってやがる…?
でたらめな数じゃねぇか!」

「……お兄ちゃんコレ、百鬼夜行や。」

「百鬼夜行!?ふざけるなよ!
だとすればこの中に…!」



そして気付く。妖怪達が若を中心に集まっていることに。



「……………………お前…何者だ!?」

「俺は――
関東大妖怪任侠一家奴良組若頭
ぬらりひょんの孫―
奴良リクオ。」


「ぬらりひょんの………孫…だと…!?」















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