本家のあまのじゃく

□偽りの言葉
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突然現れたゆらちゃんのお兄ちゃんらしい人は、若と私を妖怪だと見破り攻撃を仕掛けてくる。



『若…どうしますか?』

「僕達は人間の敵じゃない…。ここで戦うのは避けたいんだ。」

『了解です。手出しするな…ということですね?』

「うん…。」




「まだ正体を顕す気がないか?
人に化け…たぶらかす妖怪よ…

人の姿のままでは心が痛むが……

絶対悪は滅するのみだ。」


再び攻撃してくる。
これは若の盾にならないと…。

『! ゆらちゃん…?』


私達の前に来て、式神で攻撃を防いでくれた。


「え…?」


「おいおい何のつもりだ…。ゆら…。」

「花開院さん…?」

「……奴良くん、名無しちゃん…。」

「え…。」

『……。』

「奴良くんは――人間やんな?
名無しちゃんは――人間の敵とちゃうやんな?」

ゆらちゃんが意を決した様にきいてくる。
私達を―――
信じてる目で――


「僕は…人間だよ!」

『私も人間の敵じゃあないよ。』

「うん!!
お兄ちゃん、きいたやろ!
奴良くんと名無しちゃんは敵とちがう!!」

「………自分のやったことがわかっているのかお前は……。
妖怪をかばうのは花開院家の掟にそむくことだ。
この兄を信じられんのか。」

「私は奴良くんと名無しちゃんの言葉を信じる。
2人は…私の仲間やもん。
倒さなあかん敵じゃない!!
わからんのやったら…お兄ちゃんといえども私が倒す!!」

「倒す…?
ゆらよ………
自分の言葉に責任を持てよ……。」















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