本家のあまのじゃく

□野望の終幕
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空に妖気が昇っていくのを見て、奴良組の勝利を理解した。


そろそろ時間もアレなんで、人に紛れながらこっそり若達のところに戻ることにした。














道を抜けると、猩影が玉章にとどめを刺すところだった。

『若、勝ったんですね。』

「名無し…。」


「親父の…仇だ!!」


猩影が刀を降り下ろす。

ガッ!!

「!?」

が、急に現れた総大将がその刀を止めた。

『総大将?』

「総大将ー!?今までどこへー!?」

「ふう〜まにあったわい。」

『…いや、だからどこ行ってたんだよ。』


「とめないでくれ!!
親父の仇だ 俺がやるんだ!!」


猩影が言うも、いきなりじいさんが出てきて玉章に近付く。


「たのむ…この…通りだ。」

「デケェェ!!」


かと思ったら、土下座をして化け狸に変化した。
隠神刑部狸か…。


「こんなヤツでもワシらには…こいつしかおらんのです。
バカな息子…
償っても償いきれんだろうが四国で今後一切おとなしくさせますゆえ。
お願いじゃ…何卒命だけは…
それ以外ならどんなけじめもとらせますから…。」

「リクオ…どうすんだ。
お前が決めろ。」

『若…。』

「リクオ様…。」



「一つだけ…条件がある…。」

























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