本家のあまのじゃく
□百鬼夜行対八十八鬼夜行
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いよいよ四国八十八鬼夜行と直接対決になり、どちらが先に動くかと、お互いが睨み合っている。
緊急感が漂う中、いきなり若が前に向かった。
「若!?」
「ちょっと…!」
「なぜ若が先陣を!?」
みんなに声を掛けられても、全く止まる気配は無い。
さすが総大将の孫ってとこか…。
若が動いたことで開戦になり、それぞれで戦い始める。
「側近達はリクオ様を守れー!
四国の奴等に手出しさせるなー!!」
鴉天狗の指示に従い側近達は若に追い付こうとするが、四国の幹部らに邪魔をされて中々追いつかない。
…ってことは俺が行った方がいんだな?
若に追い付き、若が進むのに邪魔な奴等をクナイで刺していく。
『若…一言掛けて下さいよ…。みんなついていけてないんですから。』
「すまねぇな。だが、お前ならついてこれると思ってたよ。」
『ハァ…。』
若が玉章に近づくも、周りは一向に気が付かない。
…やっぱり若は特別な血を持っている。
「お前達!!何してる!周りをよく見ろ!!
なぜ誰も気付かぬ!
リクオはそこにいるぞ!!」
あと一歩の距離でようやく玉章が気付き声を上げるがもう遅い…。
若が刀を抜き、斬りかかった。
玉章も受け止め、大将同士の対決が始まった。
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