本家のあまのじゃく

□牛頭馬頭の帰還
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密偵に行ってた牛頭丸と馬頭丸が負傷して帰った後に若が倒れたと聞いて部屋を飛び出した。


『若!』

「名無し…」

「今ちょうど意識が戻られたとこよ」

『大丈夫ですか!?』

「うん…心配かけたね…。」

良かった…。


「まて。まだ安静にしてろ。」


若が起き上がろうとするが、鴆に止められる。

『そうだな。
…じゃ、俺は出た方がいいな?』


多分、鴆に任せろってことだよな?


「ああ。ほら、出てけ。」

「ちょ…押さないで下さい!」

『それじゃ鴆、頼んだよ?』

「おう。」











『じゃ、俺は部屋に戻ってるな。』

「え?い、いいけど…」

『あ、そうだ。ちょっと聞きたいんだけど、氷麗は若に…ついていきたいと思ってるか?』

「当たり前じゃない!」

『そ…。良かったぜ。』

「ええ…。どうして?」

『いや、何でも無い。
じゃ、頑張ろうな。ニコッ』

「!//////」








*****

「敵襲ー!!」

部屋に戻ってしばらくすると、庭が急に騒がしくなった。


…始まるか…。

庭に出ると、小妖怪達が狼狽えていた。


バン!

勢いよく襖が開けられた。


「兢兢としてんじゃねぇ。
相手はただの化け狸だろーが」


若がドスを持って夜の姿で出てきた。


「猩影」

「え?」

「テメェの親父の仇だ。
化け狸の皮はお前が剥げ。」

「は…はい…」



「行くぜオメーら!」








*****


百鬼夜行を組み、玉章の元へ向かう。



「キミもやはり百鬼を率いる器。
あの程度では脅しにもならないか…。
リクオくん…やはり僕らは似ているね。
お互いのおそれをぶつけようじゃないか。

百鬼夜行大戦の始まりだ」

















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