本家のあまのじゃく
□妖怪・犬神3
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「なっ!お前…リクオじゃねぇのか!?」
若が首無だと分かり、驚きを隠せないっぽい犬神。
「首無!」
その隙に若が突っ込んで行く。
…たぶん氷麗あたりも混乱してるんだろうな〜。
あ、氷麗発見。
うん、混乱してるね…。
首無達に目を向けると、
犬神が超巨大化していた。
でかすぎっしょ…あれ。
『!』
犬神が暴れて落ちてきた瓦礫を、クナイで細かくして衝撃を減らす。
人間に怪我されちゃ困るからね。
生徒はみんな混乱してるけど、どうやら若達も混乱してる様子…。
近くにいる巻さん達も、少し慌てている。
ゆらちゃんも同じ感じ。
…私も慌てた方がいいのかな。
ドゴォォォォォォォ!
ものすごい音がして振り向くと、若が犬神に押し潰されていた。
「リ…リクオ様ああああ!!」
『若ぁ!!』
そして犬神がもう一度手を振りかざすと、
血が溢れだしていた。
『若…?』
「陽は――とざされた。
この闇は、幕引きの合図だ――」
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