進め!
□ズシとウイング
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待合室的なところに入ったら、色んな人達から超見られた。
やっぱみんな子供だから?
「まあこの階程度の相手ならまだ楽勝だよ。」
「そお?」
「(キルアさん声でかいす…。)」
『キルア、みんなに失礼だよ!』
「あ?ほんとのことじゃん。」
『まあそうなんだけど!』
「(名無しさん、逆効果っす…!みんな見てるっす!)」
<名無し様、トウタ様、58階B闘技場へお越し下さい>
『あ、呼ばれた!』
「頑張ってね!」
『うん!
じゃ、お先!』
******
<えー次の対戦は、見た目通り怪力!並の攻撃じゃビクともしません、トウタ選手!
その可愛らしい容姿からは想像も出来ない程のキック力!名無し選手!>
私こういう実況苦手なんだよね〜。
何か恥ずかしくない?
目の前の人は満更でも無さそうだけどね。
「始め!」
審判の合図で相手が構える。
ふーん、子供だからって油断してない、なかなかの構えだね。
ってことは?
少し力を加えた方がいいんだよね。
「!」
素早く近付き、相手の腹を5割の力で蹴る。
「ウギャアアアアア!!」
<名無し選手、目にも止まらぬ速さでトウタ選手に重い一撃!!
見事観客席まで飛んだトウタ選手ダウンだー!!>
あ、力入れすぎた!?
お客さんのとこまで行っちゃったよ!
「ダウン!勝者名無し!」
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