本家のあまのじゃく
□過去の記憶3
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夜―――――
「あ、名無しちゃん、来てくれたんや。」
『秀元に呼ばれちゃあ来るしかねえだろ。』
羽衣狐を倒した夜、花開院家に来てくれないかと秀元に呼ばれた。
「名無しー!!待っとったぞ!」
『うるせぇ。』
「なんや嫌われとるなあ、ぬらちゃん。」
「名無しはツンデレなだけじゃ。」
『違え。』
「僕にはツンツンせえへんもんなあ。」
「あ゛ぁ゛!?調子乗んなよ秀元!」
「別に乗っとらんよ?僕のほうが仲良いってだけや。」
「ハッ。それはお前の勘違いじゃろ。」
『いや、俺秀元好きだけど。』
「なっ!?」
「僕も大好きやで〜!
あ、せや!君江戸に帰るんやろ?」
「ああ。」
「名無しちゃんだけ置いて行ってや。」
「はあ!?」
『いいな、それ。』
「やろ?」
「絶対ダメじゃ!!名無しはワシと一緒におるんじゃ!!」
『うざっ。』
「え〜ぬらちゃんには珱姫がおるやん。」
「それとこれとは別じゃ!」
『うざい。きもい。意味わかんねえ。』
「ほら、嫌われとるやんか。」
「嫌われとらんわー!!」
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