本家のあまのじゃく
□夜の探索に出る
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あの後、若と牛鬼は戦ったらしい。
それで、牛鬼は怪我をしたらしい。…私は先に本家に帰って来たから全部聞いた話だけど!(時間が危なかったから。)
『牛鬼ー』
私が部屋に入ると、若もいた。
「名無し…。」
『ヤッホー。怪我大丈夫?』
「ああ…
名無し、昨日の事なんだが、」
『知ってる。』
「…は?」
『だから、知ってる。牛鬼が何を考えて、何を思ってやったか知ってるよ。』
「何故…」
『アハッ。何百年の付き合いだと思ってんの?それくらい、分かるよ。』
「名無し…。」
「(何この雰囲気…)名無し!」
『はい?』
「お腹減ってない?母さんがご飯用意してるんだけど!」
『!減ってます!!』
「じゃ、行こう?」
『はい!!あ、じゃーねー牛鬼!早く治せよ!』
名無しはそう言って、走って部屋から出て行った。
「…」
牛鬼は、さっきの雰囲気からの素早い変わり身に少し唖然としていた。
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