本家のあまのじゃく
□清十字団結成に立ち会う
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***帰り道***
『あ、若!花開院さんのフルネームって何ですか?』
「花開院ゆらさんだよ。」
『へ〜!ゆらちゃんかぁ〜!』
「さっきから思ってたけど、何で名無しはそんなに嬉しそうなの!?」
『いや〜私、昔花開院と仲良かったんですよ〜』
「そ、そうなの!?」
「妖怪なのに!?」
『はい!』
「はっ!ていうか若〜、何で本家に集合なんて約束しちゃったんですか?」
『たぶんみんな反対しますよ?』
「大丈夫だよ…たぶん…。花開院さんに会えばみんなおとなしくなるだろーし!!この先も!!」
『それはそうかもしれませんけど〜』
話ながら歩いていると、たくさんのバイクの音が聞こえてきた。
「あ、若!おつとめごくろーさんです」
音は暴走族のバイクの音だった。…青がヘッドの。
青いわく、若を利用しようとした奴らをシメてからなったらしいんだけど…何やってんだこいつ…
私達が本家に向かっていると、何かさわがしい音が聞こえてきた。
『本家の方から聞こえますね〜』
「え…?ちょ、ちょっと待って!?」
本家では、何故かみんながバカ騒ぎ、基、宴をしていた。
本当なら私も混ざりたいとこだけど、きっとこれからみんな若に怒られるんだろうな〜。
…よし、ご飯は首無あたりに部屋に持ってきてもらうとして、部屋に逃げてよっと。
『若、私部屋にいますね。』
「うん…」
私が廊下を歩いていると、若の怒鳴り声(+破壊音)が聞こえてきた。…やっぱりね。
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