本家のあまのじゃく

□夢を見る
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ー清継の家ー









「すげぇ…
ここ…清継くんち?」


「ふふふ…ボクのプライベート資料室さ…」





うわ〜趣味悪〜。



「雪女…もとい
つらら…
うちに物にとりついたりする妖怪とかいたっけ?」


「…さぁ…人形にとりついたりする者はいなかったと思いますけど
付喪神かもしれませんよ…いわゆる現代的な」


「こまるなぁ
こんなご近所で」


『しょーがないですよ〜』












「この…日本人形なんだけどね…」





清継くんが不気味な人形を持ってきた。












「とりあえず…持ち主の日記を読んでみるよ」





「2月22日…引っ越しまであと7日
昨日 これを機に祖母からもらった日本人形をすてることにした
といっても機会をうかがってはいたが
本当は怖くてなかなか捨てられなかっただけで
雨がふっていたが思いきって捨てた…」




ここで何となく人形を見たら、目から血が流れてた。



『…若〜』


「やっぱり本物なのか…?」






その後も清継くんは日記を読み続けた。




ヤバい…髪がのびてきた…。




「2月28日引っ越し前日
おかしい…しまっておいた箱が開いている…」


「日記を…

読むのをやめてぇぇー!」




日本人形の顔が恐ろしげに歪んだその時―――




どこからかとんできた数枚の式神が人形を封じた。










「浮世絵町…やはりおった
陰陽師花開院家の名において
妖怪よ
あなたを読みこの世から…
滅死ます!!」
























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