本家のあまのじゃく
□夢を見る
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ー学校ー
「おはよう!」
「おはよう…
今日はお互い早いわね!」
「(ああ…カナちゃんに会うと、人間的生活って感じ)」
「やぁ
君たち…あの時以来だねぇ…」
「清継くん…?」
「君たち…見たよねぇ!」
「な、何が…?」
「だから!あのときだよ!
たしかに居たはずなんだ…旧校舎には…
ぼくが求めていた妖怪が!!
なのに気がついたら公園のベンチで寝てたんだ!!
奴良くん!!な 見たよねー!妖怪ー!?」
「え…
し 知らないよぉ〜」
「おかしいなぁ…」
「フフフ 不良と見まちがえたんじゃないかしら?
たむろしてた不良がおどかしてきたじゃない!?」
お、ナイスフォロー氷麗。ちょっと強引だけど…。
てか、朝から元気だなー清継くん。
「おお 君は確か
…ん?そっちの君は…?」
『あ、初めまして!私、懐古名無しです。
この前のとき、本当は私が参加する予定だったんだけど、用事ができて、双子の兄に行ってもらったんだ〜』
「そうだったのか!じゃあ、これからよろしく!」
『よろしくぅ〜』
…うまく誤魔化せたかな?
あ、若、びっくりしてるw
あ〜氷麗ちゃん引っ張ってっちゃった。
[何で来てんの!?]とか言ってるんだろうな〜。
「あの娘…この前一緒に行った子?
リクオ君と知り合いだったのかしら?」
『みたいだね〜』
「あ、えっと、懐古さん?」
『名無しでいーよ!』
「私は家長カナ!私もカナでいいよ!」
『うん!よろしく、カナ!
カナはリクオ君が気になるの?』
「そ、そういうわけじゃないわよ!!」
『本当に〜?』
「本当!あ、そう言えば、名無しもリクオ君と知り合いだったの?」
『え〜っと…』
私が返事に困っていると、一人の女の子がこっちに歩いてきた。
「あの…ごめんなさい
職員室はどこですか?
勝手がわからなくって」
「ああ…2階だよ
この棟の…」
「おおきに」
良かった…話が逸れた…。
…でもこの子…きっとただの人間じゃないな…。
オーラがキレイすぎる…。まるで、私とは真逆のような…。
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