本家のあまのじゃく

□義兄弟に怒られる
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「もう着きますよ、若」




何だ…?焦げ臭い…。

あ、あれは…!


『若!鴆の屋敷が火事ですぜ!!』


「な……………」





どうしよう、鴆の屋敷がものすごく燃えてる…。






「そのまま…つっこんでええ!!」

「へぇ!?」

『え』




ドゴオンン


うわあ…マジでつっこんだ…。

おぼろ車…大丈夫かな…


「鴆くん!?」


「リクオ……?」





状況からして、こりゃ裏切りだろう…。





…きっとここは若だけで大丈夫だよな…。




じゃー俺は、周りの雑魚妖怪どもを倒しますか…。

































『若ー終わりましたか〜?って覚醒したんですか…。』

「おう。」




「あんたは誰だ…?」

『…名無しだよ…。』

「!そういやーあまのじゃくだって言ってたな…。」


『それより若、お怪我はありませんか?』

「ああ。あんなヤツ余裕だぜ」


『そうですか…。怪我がないといえ、若のそばにおれず、申し訳ありません。』

「気にすんな。…他の妖怪を片付けてたんだろう…?」

『…ありがとうございます』















「あんたの盃もくれよ。
オレは…正式にあんたの下僕になりてぇ!」


「いいぜ
鴆は弱ぇ妖怪だかんな
オレが守ってやるよ」



「はっきり言うな…。」





「それと…




名無し




お前もオレと盃を交わしてくれねぇか?」


『俺もいいのですか…?』




「いいに決まってんだろ。むしろ頼む!」



『頼むだなんて…。

ありがとうございます。』




それから、鴆は五分五分の、俺は七分三分の盃を交わした。





「カラスよ…」



「え?」




「あと、どれほどの盃を交わせば…妖怪どもに認められたことになる?」



「え!?」



「オレは三代目を継ぐぜ


なぁ…そうだ、
最高幹部って……
何人いるんだい?」


















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