時の旅人

□第五章
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「〜っ!高杉のバカァ!!」

「あ、凪!!」




俺に悪態をついてアイツは走って元来た道を走り出した。




「どうする気でござるか、晋助」

「凪さん、泣いておられましたね」

「…知るか」




アイツ、俺との約束さっそく破りやがって。
そもそも俺のこと怖がらないくせしてコイツらの何が怖ェっつーんだよ。




「どうする気でござるか、晋助」

「凪さん、泣いておられましたね」

「………」




なんで同じセリフ2回も言ってんだ。
チッ、めんどくせェな…




「来島、あのガキ連れ戻してこい」

「は、はい!」

「あ、私もご一緒いたします」

「来るな、変態!!」

「変態ではありません、先輩です」




騒がしい二人がガキを迎えに行こうとしたその時だった。




「……高、杉…」




背後から聞き覚えのある馴染みの声が聞こえた。
このめんどくさい時になんでコイツが来るんだ…




「よォ、銀時ィ」

「…なんでてめーがここにいんだよ」

「ククク、さァな?」




目の前の天パは探るような目つきでそっと木刀に手をやる。いつでも抜けるように…
俺も刀に手をやりいつでも殺れるように構える。




「まだ世界ぶっ壊そうなんて考えてやがったか」

「たりめェだ。俺はお前みたいに腑抜けになるつもりはねェ」

「腑抜けだろうがなんだろうが俺はてめェを止める」

「ククク、やってみろよ?万斉」

「分かってるでござる。手は出さぬよ」





そして銀時は木刀を俺は刀を抜いた。
周りが叫ぶ逃げ惑う中、俺と銀時の刀がまじりあう。



















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