時の旅人
□第一章
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さてここで選択問題です。
今の私の状況はどれでしょう。
@友達の悪ふざけ
A季節外れのエイプリルフール
B夢
さぁどれ!!私的にはAかBがありがたいかな…
あ、でもさっきほっぺ抓ったしAか。
「答えろ!!貴様真撰組の密偵か!!」
「はぁ?」
答えはCの私の頭がいかれた、でした。
というか新撰組?いつの時代の話してんだコラ。
こちとらアドリブなんざ出来ないっての!
「あの…これなんの撮影ですか?」
「はあ?!何言ってやがる!!」
「日本語に決まってんじゃん。もしかしてバカ?」
「てめぇ、ふざけやがって!!」
私がいつふざけた?私はいつも50%は真面目に本気だ!
てコラコラコラー!刀こっち向けんなー!!
「か弱い女の子に大の大人3人が寄って集ってどこの集団リンチですか」
「貴様、我々を愚弄するか!!」
「んなことしてなんの得になんのよ!ってかそろそろキャパオーバーで発狂しそうだわ!!」
「何の騒ぎだ」
「た、高杉さん!!」
私を含め男等3人も声のする方向を見る。
そこには女物(?)の着物を着た無駄にフェロモンを漂わせる隻眼の色男がいた。
高杉とかいうみたいだけど……知ってる、こういうのなんていうんだっけ…うーん…
「おい」
なんか友達のオタク友達が言ってたような…
「おい、女」
なんていうか…うーん…
「斬り殺されてぇのか」
んー、もうちょいなんだけど……あ、
「お「歩く18禁だ!」
「「「「………」」」」
そうそう!こういう色香漂わせるナルシっぽいイケメンはそういうんだった!
いやーすっきりすっきり!…じゃない!!
いつの間にこんな近くに来てたの?!
「あ、はは…ども」
「てめぇ…いい度胸じゃねぇか」
「いやーそれほどでも?…てか大丈夫ですか?瞳孔開いてますよ?」
「クク、どうしてだろうなァ?」
「あっはー…もしかして私ピンチ?」
そして正解と言わんばかりに目の前の高杉は私に向かって刀を振り下ろしてきた。
それは私の前髪をかすりハラハラを舞い落ちる。
「ぁっぶなーっ!!何すんだコノヤロー!!」
「ほぉ、今のをよけるとはねェ。やるじゃねェか」
「嬉しくも何もねーよ!!」
「晋助様!!」
今にも一発触発な場の空気を変えてくれたのはピンクの派手な服を着た金髪の美少女だった。
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