時の旅人

□第五章
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現在私のテンション最骨頂!




「地面だァ!町だァ!!江戸だァアア!!!」

「うっせ」

「っだ!」




ゴツンと素晴らしくいい音を立てて私は前のめりになった。
じんじんと痛む後頭部を抑えつつ痛みに耐え涙目になったであろう目で高杉を睨む。
そこには刀を腰に差しなおす高杉の姿が…あんにゃろう、刀で突きやがったな!




「だ〜か〜ら〜ッ!!後頭部殴んなっつってんだろうが!!」

「騒ぐなガキ」

「しょうがないじゃん!何日ぶりの地面との交流だと思ってんのよ!!」




そう、今私は足を地面につけ江戸の町に繰り出している。
高杉が言ってた通り数日のうちに船を下りることになった。
降りたのは私、高杉、万斉、また子ちゃん、それから武市のいつものメンバー。
大将と幹部がいなくなった船は大丈夫なのかと聞いたが「まぁ、大丈夫でござろう」とアバウトな答えが返ってきた。
でも私もようやく町に繰り出せて胸を弾ませているわけなのでもう何も言うまい。
高杉たちは笠を深くかぶり私も笠をかぶらされた。




「凪、嬉しそうっスね」

「いつになく張り切ってますね」

「まぁ、ほとんど缶詰状態だったでござるからな」

「ただのガキだからだろ」




うーん、高杉、船帰ったら覚えとけ。




「ねえ、早く行こッ!」

「今いくッス!」




私、また子ちゃんに続き私たちは江戸の町に繰り出したのであった。
そして私は10秒後には後悔の波にもまれていた…


















「うぅ…」

「凪、大丈夫っスか?」

「まだ子、ぢゃん…」

「あー、泣かないでッス!」




私は今ほとんど泣き顔に近い顔でまた子ちゃんに抱きついている。
また子ちゃんはそんな私に嫌がる素振りを見せずずっと頭を撫でてくれている。




「ったく情けねェな」

「晋助、顔が笑っているでござるよ」

「こうなることを分かってて連れてきたのでしょう?」

「ククク、さァな?」




……高杉、アイツ本当船帰ったら殺す。
そんなことを誓いながら私はまたぎゅっとまた子ちゃんにしがみついた。

















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