時の旅人
□第一章
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「ん…」
おはようございます。すがすがしい朝だね。
え?私は誰だって?わたしは榊凪。
普通の高校に通う、ちょっと普通じゃない高校3年生。
どこが普通じゃないって?まぁそれは追々分かるからとりあえず置いといて、と。
現在の時刻8時ちょい過ぎ。学校8時半からなんだけど…ぶっちゃけやばい。
「あ゛ぁ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
我ながら変な奇声を上げつつ制服に着替える。
私は現在一人暮らしなので起こしてくれる親切な方はなく(居たら居たで怖いけど)ま、こういうことはよくある。
それでも今回は本気でやばい。高校3年目に積み上げてきた皆勤賞の危機が迫ってきた。
「私の皆勤賞ォォオ!!」
【スーッ……バタン】
何の音だって?私が襖をあけて閉めた音。
言ってなかったけど私の部屋純和式なんだよ。
やっぱ日本人は和の心を忘れちゃーいけないよねー。
って、そんなことはどーでもいいんだ。問題は別にある。
今、あるはずのものがなくてないはずのものがあった。
「……寝ぼけてんのかな?」
目をこすって軽くほっぺ抓って起きていることを再確認。
よし!いざっ!
【スーッ……バタン】
………あっれ?
確か私が生きてきた記憶によると私の部屋のドアは廊下だったよね?
別室に直通はしてなかったよね?
「どうなってんの?」
私いつの間に自分の部屋のドアを「ど●でもドア」に改築したんだろう…?
した記憶はない…もしかして酔っぱらった時にか?(未成年がお酒を飲んではいけません)
私は深呼吸を2,3回しもう一度襖を開いた。
するとそこには先ほどはいなかった丁髷をした3人のごついおっさん方が私を出迎えてくれた。
「な、何奴!?」
うわー何奴だってさ。まさに時代劇だよ。
しっかり刀腰に差してさ、丁髷結って、殺気まで本物ってか?
とりあえず一言いいかな?
「貴様どこから出てきた?!」
「私どこに出てきた?!」
おい私、「ど●でもドア」設置するならもう少しマシなとこつけろ!
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