小説 紐八
□欲情の夏
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放課後の学校を颯爽と抜け出して、銀時と高杉は二人で帰路についた。
そして今、少しずつ利き始めたクーラーの冷たさに高杉は目を閉じていた。
「高杉、麦茶……って寝てる?」
「…起きてる。」
高杉はそう口にしながらシャツのボタンを外す。
「お、積極的。何、ムラムラしちゃってんの?良いよ、俺は好きよ、そういう可愛い後輩君。」
高杉は銀時を横目にボタンを外しながら麦茶を飲んで寝そべった。
「先輩、」
「ん?なぁに?」
「変態。弾けろ天パ。」
「…コラ、何、時間差で暴言かましてんだ。」
銀時は寝そべった高杉の上に覆い被さった。
「暑いだろ、退けよ馬鹿。」
「クーラー入れてんでしょ、」
銀時はボタンが外れた高杉のシャツに構わず、手を滑らせながら首筋や耳を噛む。
「ん…っ…ちょっ、先輩」
「なぁに?」
「ぁ…汗、かいてる…から、」
「んー?大丈夫大丈夫、逆にムラムラする。」
銀時は高杉の肌に手を滑らせ、硬く凝り始めた胸の尖りを捏ねてやる。
「っ…ぁ…やだ、先、輩…待って」
「感度良いねぇ、晋ちゃん。やっぱ夏だし暑かったからムラムラしちゃったかなー」
銀時の手がスッと高杉のズボンから中心を撫でる。